ダイナミックな四季
春夏秋冬、いつ訪れても失敗のない日光
険しい地形から成り立つ日光は四季がハッキリしています。

1月から3月にかけては冬のアウトドアスポーツ、スノーシューやクロスカントリースキーを楽しむ人で賑わいます。

4月になると気温が10度を超える日が多くなりますが都心の人にとってそれはまだ冬の寒さ。春はまだ遠く、ホッと一息つける季節です。

5月の連休を迎える頃になると心地よい暖かさとなり、木々の芽吹きが始まります。観光客で町が賑わうようになるのもそれからです。
この頃になると市街地から少し山側に入るとカタクリやヤシオツツジの花が咲き、日光にもようやく春がやってきたと実感できます。

6月、全国的に梅雨の季節となりますが日光は男体山を境にして市街と奥日光とで天候がまったく異なるという、おもしろい現象に出合います。
市街地が雨でも奥日光へ行くとカラッと晴れ渡っているということを、1シーズンに何度も経験します。これは太平洋側の湿った空気の層が男体山を越えることができないからだといわれています。

7月-8月、典型的な山岳地帯の気候のためか春と夏の境目は曖昧で、夕方、空気を大きく震動させるような雷鳴が轟くようになると夏が来たといいます。
昼間は30度くらいになりますが木陰に入ると涼しく、夜間は昼の気温とは関係なく20度くらいに下がり、冷房はいりません。
8月も後半になると赤とんぼが飛び交い、秋風が吹くようになります。半袖だと肌寒い感じがしてあわてて、仕舞ってあった長袖を取り出します。

9月、冷房を使う人、暖房を使う人さまざま。小田代ケ原では秋の風物詩、草原の植物が枯れて葉の色が変わり、草紅葉となります。木々の葉の色が変わるのと同じ原理で草の葉も色が変わるのです。植物の分布によって色が異なり、草原全体が茶色のグラデーション模様になります。

10月はテレビなどによく取り上げられる紅葉の季節。
ニュースで報道されるとその次の日から国道に車の列ができます。普段30分で行ける中禅寺湖まで2時間が当たり前、ピーク時には3時間かかることもあって来訪者には気の毒な思いがします。
ニュースが流れる前に紅葉見学に出かけるとストレスが違います。

11月半ばまで紅葉は続きますが、さすがにピーク時の混雑はなく、東照宮や霧降高原の紅葉をじっくり楽しめるようになります。寒いのをちょっと我慢すればこの時期の日光はお勧めです。

12月になると木々の葉はすっかり落ち、林の中は明るくなります。雪はいつ降ってもおかしくなく、冬のアウトドアを楽しむ人にとって雪が待ち遠しい季節となります。
男体山を起点とする2千メートル級の山が連なる日光連山は、雪化粧して本格的な冬の到来を告げます。

   


当連絡会所属のガイドは来訪者のニーズに応じたさまざまなガイドツアーをおこなっています。
目的や季節ごとに楽しめますのでご希望があればお申し付けください。